CO2削減対策は今に始まったことではありませんが、排ガススキャンダル、今後のディーゼル車規制への動きによってさらにE-モビリティへ期待が高まる昨今。
E-モビリティというと、道路だけの話を思い浮かべるかもしれませんが、フランクフルト空港でも、着々とE-モビリティ化が進んでいます。
プロジェクトネームは”E-Port AN”.
ここ数年で、空港内の車両は徐々にディーゼル車から電気自動車へ転換されています。2014年にはグリーンテックアウォードの航空部門にもノミネートされるなど、連邦政府からも旗艦プロジェクトとして表彰されました。
今年の前半には、フランクフルトはじめドイツの主要空港でグランドハンドリングを専門とするルフトハンザLEOSが、2台目の電気牽引車を導入しました。
《出典》
E-Port AN Aktuelles
Presseinformation – Frankfurt, 04. Juni 2018LUFTHANSA LEOS NIMMT ZWEITEN ESCHLEPPER AM FLUGHAFEN FRANKFURT IN BETRIEB(ドイツ語)
大きな機体A380やボーイング747を牽引可能で、従来の牽引車より75%CO2の排出を抑えられるそう。
また、飛行機に乗り込む際に使われるタラップでは、ディーゼルモーターで効率の悪いコールドスタートで短い距離を走らせていたのが、ソーラーパネルを搭載し電化することによってかなりのCO2削減を実現しています。タラップ内の電気も省エネLEDランプが使用されており、冬場を除けばソーラーパネルより電気が供給されています。
特に空港内の移動は距離も短く燃費効率が悪いので、このようなE-モビリティによる効果は非常に高いことがうかがえます。
ほかにどのような車両がEV化されているのか、イラストでもご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。フランクフルト空港をご利用の際はぜひ実物も見てみてくださいね!
新しいEV車両
http://www.e-port-an.de/projekt/die-neuen-e-fahrzeuge.html
写真提供:Fraport AG