ドイツ・デジタル戦略

IoT(物のインターネット)やインダストリー4.0(第四次産業革命)という言葉をメディアでも耳にしたり目にすることがずいぶん多くなりました。
日本と同じく製造業の国ドイツでは、今後、持続的な発展をするためにはイノベーションの推進が欠かせないものと、特にIoTやインダストリー4.0、さらにデジタル化に力をいれています。

2017年3月にはドイツ(ハノーバー)で開催の見本市Cebitでは、第四次産業革命に関する日独協力の枠組みを定めた「ハノーバー宣言」に両国の経済大臣が署名を行いました。続き、2017年6月にドイツデュッセルドルフで行われたG20デジタル大臣会合でも、グローバルなデジタル化がトピックの一つとなりました。

それと時期を並行して、ドイツIT・通信・メディア産業連合会(bitkom)が2016年後半より、デジタル化のモデル都市を選出することを目的としてコンペティショを開催ました。

その結果、ダルムシュタット市がモデル都市に選ばれました。選ばれたキーポイントは、サイバーセキュリティを重点にしつつ様々な業界を内包していたこと。デジタル都市のビジョン、プロフェッショナルなプロジェクトマネジメント、持続可能な発展とコミュニケーションストラテジーが評価の対象となりました。

モデル都市は本格的には2018年より開始されます。ヘッセン州・20以上のパートナー企業が出資をし、他の地域のモデルとなるよう様々なプロジェクトが実行される予定です。

デジタルシュタット(デジタルシティの意)ダルムシュタット
https://digitalstadt-darmstadt.de/

分野はエネルギー、交通、教育、医療など多岐にわたっています。
どのようなデジタルモデル都市になるのか、これからも注目していきます。