感覚が研ぎ澄まされる!裸足で歩くウォーキングコース

ヘッセン州の夏休みも残りわずか。遊び疲れもあるけれど、ラストスパートでどこかへ行きたい!

そんな時に訪れたいのが、フランクフルトから車で約1時間の小さな温泉町、Bad Schwalbachにある “Barfußpfad” (バーフース・プファド)! これは、その名のとおり”Barfuß(裸足)”で歩く “Pfad(小道)”のこと。

自然療法の第一人者、セバスチャン・クナイプの自然治癒力に着目した「クナイプ療法」を普及する「クナイプ協会」と同地がタッグを組んだプロジェクトとして、2006年に誕生しました。

全長750mに及ぶコースには、Holzspäne(木くず)やKork(コルク)、Kies(砂利)など15のスポットが設けられており、それぞれ資材名とともに効能が書かれた立て看板が建てられています。いざ、裸足になってスタート。普段裸足で外を歩くことがないので、少し抵抗があったけれど、各スポットをつなぐ、ただの草っ原が、まず気持ちいい! 木くずは内臓系によい、砂利は靭帯を鍛え、筋肉を強化する…などなど、最初は看板を読んで知識を詰めこんで各スポットを歩いていたのに、強弱はあれど、どれも痛くて、だんだん看板を読んでるどころではなくなる始末(!)。しかしコース途中には、鉄分をたっぷり含んだ炭酸入りの井戸水や、ひと休みできる木のベンチとテーブルがあったりと、リフレッシュしながら臨めるのでご安心を。

Schwalben Brunnen(Bad Schwalbachの井戸水)は、鉄分豊富な飲料水!水回りの変色度合いから鉄分の多さがみてとれます

全スポットゆっくり辿って約1時間。新鮮な空気を吸いながら、童心に返って裸足で歩く開放感、足裏を刺激される痛気持ち良さが相まって、コースが終わってもまだ裸足のままで過ごしたいくらい!身も心も軽くなった上、足裏のツボを刺激することで健康促進や運動能力の向上につながるというのも嬉しい。

Barfußpfadを堪能した後は、Bad Schwalbachの町を散策してみては? クアハウスや、タウヌス地方最古の薬局を再現展示するKur-Stadt-Apothekenmuseum、遊び心豊かな公園など、家族で楽しめます。

人口約1万人の小さな町。豊かな自然と整然とした街並みのコントラストが素敵

【Data】
■Address : Rheinstraße 44,  65307 Bad Schwalbach
■Tourist-Info : tourist-info@bad-schwalbach.de 
www.bad-schwalbach.de

<ほかにもある!Barfußpfad!!>
◉Galerie Fleck
Massenheimer Weg13,  61352 Bad Homburg
www.galerie-fleck.de

◉Barfußpfad Bad Orb
Kurparkstraße,  63619 Bad Orb
www.barfusspfad-bad-orb.de

大越理恵(おおこし・りえ)
編集プロダクション勤務を経て、1996年よりフリーライターとなり、情報誌や単行本の取材・ライティングを担当。2007年にドイツへ拠点を移してからは、リトルプレス『点線面』、海外情報サイト『Bound to Bound』(https://boundtobound.netm)などで、生活に密着したドイツ情報を届けるほか、ドイツで活躍する日本人のインタビューを行う。自身が所属する「POMP LAB.」サイト内(http://pomp-lab.net)では、フランクフルトブログも公開中