フランクフルト国際空港ターミナル3ピアG、来春より着工
フランクフルトといえば、まずは「乗換で寄ったことがある」と答える方が少なからずいらっしゃるかもしれません。フランクフルト国際空港は文字通り欧州の玄関口・ハブ空港として、多くの利用者、貨物取扱量を誇ります。
フランクフルトといえば、まずは「乗換で寄ったことがある」と答える方が少なからずいらっしゃるかもしれません。フランクフルト国際空港は文字通り欧州の玄関口・ハブ空港として、多くの利用者、貨物取扱量を誇ります。
今年の夏ごろに、ハイブリッド式のトロリートラックの高速道路試験走行のプロジェクトについてお知らせしておりましたが(⇒2018年08月10日付記事参照)、いよいよ11月27日(火)の夕方、一台目のトロリートラックが架線を使って試験区間を走行いたしました。実験は2022年頃まで続く見込みで、ヘッセン州はこのプロジェクト(プロジェクト名はちなみに”ELISA”といいます)のために、設計・建設費用として1460万ユーロを助成しています。 初のテスト走行の様子も動画で見ることができます! 動画出典: Hessen Mobil https://mobil.hessen.de/videos/5-ehighway-elisa
ヘッセン州貿易投資公社(Hessen Trade and Invest)のイノベーション部門”Technologieland Hessen”によるこのコングレスは、ヘッセン州出身の発明家、フィリップ・ライス(1834-1874年)のバイオグラフィーの映像とともに、スタートしました。 ライスは、電話の祖として知られているものの、その彼が発明した電話のプロトタイプをさらに開発し15年後には特許まで取り商業化したグラハム・ベルの影に隠れてしまい、ベルの方が有名になってしまいました。 「ライスとベルの違いは何だったのか?」
本日11月12日より16日まで、5日間の日程で欧州大陸で最大規模の金融カンファレンス、フランクフルトの見本市会場コングレスセンターにてユーロ・ファイナンス・ウィークが開催中です。今年は21回目。4000人を超える参加者と、300の国からスピーカーが一同に会し、期間中に金融業界のホットなトピックが話し合われます。許認可など規制、金融サービス監督に関わるテーマだけでなく、リスクマネジメント、持続可能性、デジタル化と、デジタル化による社会への影響などをテーマにした専門家によるプレゼンや、ネットワーキングイベントが予定されています。 ユーロファイナンスウィーク公式サイト(英語・ドイツ語) https://www.dfv-eurofinance.com/en/konferenzen/euro-finance-week-2018
11月13日~16日の日程で、フランクフルトのメッセ会場では次世代製造技術をテーマとしてformnext 2018が開催の予定です。 個人レベルでは3Dプリンターが身近とはまだいいがたいものの、さまざまな分野で、特に中小製造業社にとっては”次世代製造技術(Additive Manufacturing)”としての3Dプリンター技術が大きなポテンシャルを含んでいることは間違いありません。
CO2排出の削減に向けて、自動車のEV化の他にも面白い環境対策アプローチがされているので、今日はその一つのご紹介です。 その名も、”Ideenwettbewerb Klimaschutz”(環境保護アイディアコンペティション)。クリエイティブな環境保護アイディアに、賞金総額110,000(1ユーロ131,90円換算で約1460万円)ユーロを授与するというプログラムです。2015年には6つの企業が受賞し、実現化や試験のために賞金が使われます。 少々前の話ですが、2015年のコンペでは、モビリティにかかわるプロジェクトの例として以下のような企業が賞を獲得しました。 「Initiative 2proAuto」(直訳:イニシアチブ 2proAuto) http://2proauto.de/ もともとは2010年ダルムシュタット工科大学発のスタートアップ企業によって開発されたカーシェアリングプラットフォームflincですが、2proAutoの主な目的は、flincで短距離での移動の利用促進を行うことです。同社のウェブサイトのインフォグラフィックによれば、フランクフルトへの通勤は79%が自家用車で、平均搭乗者数は1.2人。もし、週に1度自分で車を運転しない日を作ると、その日は3万2635台の車を減らすことができるという計算です。 筆者も個人的に同じエリアに住む同僚と数週間、カーシェアリングで通勤をしたことがあります。前後に時間の制限(子供の学校の送り迎えなど)がなければ実現は難しくないかもしれません。現に、このインフォグラフィックによればドイツ人の72%がカーシェアリングに意欲的のようです。 „Moderne und CO2-neutrale Innenstadtlogistik mit Cargobikes und Lastenrädern“ (直訳:近代的かつCO2フリー 貨物自転車) https://sachenaufraedern.de/ P. Köhler und S. Bergen GbR社と、KG-Vertrieb社の経営者であるKlaus Grund氏が共同で、フランクフルト市内の輸送手段として貨物自転車のコンセプトを考えました。 上記リンク先のホームページで、なかなか斬新な電気自動車の画像をご覧いただけます。市内で直接販売を行う業者の商品を、オンラインで注文し、宅配で届けてもらえる仕組みです。環境対策だけでなく、地場産業の活性化にも一役買っているというわけです。 また、2018年9月17日フランクフルト市のプレスリリースによると、同じくKlaus Grund氏とHerbert …
ドイツ発の製造業の革新”インダストリー4.0″というキーワードが浸透してずいぶん経ちました。日本のメディアでも、ドイツがこのインダストリー4.0の分野で先進的であると取り上げられているのを、ご覧になっている方も多いと思います。昨年2017年のポストでも、今後、ドイツが持続的な発展をするためにはイノベーションの推進が欠かせず、特にIoTやインダストリー4.0に力を入れていることを述べました。 実際に産官学共同の”インダストリー4.0″は国家プロジェクトとして推進されているわけですが、スマートファクトリーの実現にむけて実際にどんな取り組みがされているのか、というのはあまり身近ではないかもしれません。 デジタル化を促進 特に、ドイツは日本と同じく、従業員数500人以下中小企業が製造業を支える屋台骨。これら中小企業の(そして地域の)競争力を保つために、デジタル化が最大のテーマとなります。そこでドイツの地域ごとに中小企業4.0コンピテンスセンター”Mittelstand 4.0″を置き、中小企業の製造・作業工程のデジタル化を促進しています。 当地域の”Mittelstand 4.0″はフランクフルトから南へ30km離れた、工科大学で有名なダルムシュタットにあり、そこでは同大学・フラウンフォーファー研究所などが協業で労働・効率化・エネルギーに重点を置き、様々なセミナーやプロジェクトを行っています。 効率化のテーマに関しては、”Die Prozesslernfabrik CiP”(プロセス・ラーニング工場)では、1、デジタル化についてのオリエンテーションなどの情報提供、 2)自社でどの工程をデジタル化をすれば良いのか、既存のビジネスモデルをどう発展するか、エキスパートによる戦略を練るなどの分析、3)実現のためのノウハウ伝授、4)実現化へのサポートが行われています。 起業家の支援 さらに、2017年12月には、ダルムシュタット市とダルムシュタット商工会の共同プロジェクトとして、テクノロジー&インキュベーションセンター(Technologie- und Gründerzentrum)、HUB31がオープンいたしました。 コワーキングスペース、レンタルオフィスの提供のみならず、3Dプリンターや金属や木材の加工に必要な工具を備えた作業スペースもあり、定期的なイベントで起業家のコーチングを行ったりと、スタートアップの支援に力を入れています。今のところ、10社ほどのスタートアップ企業が、日々デジタル化に取り組んでいます。 ≪参考≫ HUB 31 Technologie- und Gründerzentrum https://hub31.de/ また、メカトロニクス&オートメーションクラスターのあるウンターマイン地域(バイエルン州)Zentechでも、同じくイノベーションを起こすスタートアップ企業の支援が行われています。 ≪参考≫ Zentech Technologie- und Gründerzentrum https://www.zentec.de/ …
CO2削減対策は今に始まったことではありませんが、排ガススキャンダル、今後のディーゼル車規制への動きによってさらにE-モビリティへ期待が高まる昨今。 E-モビリティというと、道路だけの話を思い浮かべるかもしれませんが、フランクフルト空港でも、着々とE-モビリティ化が進んでいます。 プロジェクトネームは”E-Port AN”. ここ数年で、空港内の車両は徐々にディーゼル車から電気自動車へ転換されています。2014年にはグリーンテックアウォードの航空部門にもノミネートされるなど、連邦政府からも旗艦プロジェクトとして表彰されました。 今年の前半には、フランクフルトはじめドイツの主要空港でグランドハンドリングを専門とするルフトハンザLEOSが、2台目の電気牽引車を導入しました。
2018年9月10日、ヘッセン州のアル・バジール経済大臣より、自治体のWiFi(ちなみにドイツではWLANといいます)ホットスポットへの助成プログラムが発表されました。 今までフランクフルトマイン地域のデジタル化について何度かテーマにしてきましたが、その実現にはやはりインターネットの充実が欠かせません。 ドイツ全体からみたら、ヘッセン州のブロードバンド普及率は高いエリアで、現段階では85.5%の世帯は少なくとも50Mbit/sの通信族毒のインターネットに接続されています。とはいえ、今後さらに増えるであろう様々なプロジェクトに対応するため、2025年までには毎秒ギガビット級のブロードバンドの普及を目指すと、アル・バジール経済大臣も述べています。
見本市の開催 フランクフルトの最大級の自動車業界見本市のひとつ、アウトメカニカが2018年9月11日(火)~15日(土)フランクフルトで開催予定です。(⇒公式サイト) 2016年は部品交換・修理など自動車アフターマーケット製品だけでなく、エンジニアリング、軽量化、人材育成、開発、モビリティコンセプト、チャージングインフラなどが未来のモビリティのテーマとして扱われていました。 今年はアウトメカニカ25周年記念イヤー。常設の展示と並行して、タイヤ見本市(⇒公式ページ、会場はHall 12)も開催予定です(フランクフルトでは初の開催)。